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転職エージェントに登録すると、レジュメの入力を求められます。製造業一筋30年、現場作業しかしてこなかった自分にとって、これが最初の壁でした。
一度書き上げた職務経歴書をClaudeに見せたところ、返ってきたのは「60点」という評価でした。何が足りなかったのか、そのまま書きます。
なぜ職務経歴書を見直すことになったのか
会社都合退職が決まり、転職エージェントに登録したときのことです。面談の前にレジュメ入力を求められ、以前作っていた職務経歴書をそのまま流用しようとしました。
ただ、流用する前に一度、Claudeに読んでもらって客観的な意見をもらうことにしました。現場一筋で、履歴書や職務経歴書を人に見せる機会自体がほとんどなかったので、自分の書き方が採用担当者にどう映るのか、見当がつかなかったからです。
「60点」と言われた6つの理由
Claudeが指摘した問題点は、大きく6つに整理できました。
① 数字が入っていない
「大きく改善した」「効率化を推進した」——こうした抽象的な表現には、数字がありませんでした。何をどれだけ改善したのか、採用担当者には伝わらないという指摘です。
② 表現が抽象的
「製造業で現場作業に従事」という書き方も指摘されました。工程名や設備名を具体的に書かなければ、実際にどんな仕事をしてきたのか、読み手には想像できません。
③ 時系列の経歴表がない
文章だけで経歴を説明していて、いつ・どの部署で・何をしていたかを一覧できる表がありませんでした。採用担当者は短時間で経歴を把握したいので、これは基本的な欠落だったと思います。
④ 資格欄が空欄
現場20年もやっていれば、業務に関連する資格をひとつも持っていないはずがない、という指摘でした。空欄のままだと、「本当に何も持っていないのか」と逆に疑問を持たれるリスクがあるとのことです。
⑤ 「無欠勤」を前面に出すリスク
真面目に働いてきた証として「無欠勤」を書いていたのですが、これも指摘の対象でした。それしかアピールできることがない、と受け取られかねないというのが理由です。悪いことではなくても、書き方・置き方次第で印象が変わることを知りました。
⑥ 言い回しが単調
「〜してまいりました」という言い回しの連発も指摘されました。同じ表現が続くと、内容が違っても情報密度が薄く感じられてしまうそうです。
実際にどう直したか
指摘を受けて直した箇所のひとつを、そのまま載せます。
| 改善前 | 改善後 |
|---|---|
| 製造企業にて20年間、一貫して現場作業に従事してまいりました。Excelを用いた業務効率化を推進し、工場の情報共有体制を大きく改善した。 | 手書きで運用されていた修繕記録・操業日報・点検表のExcelデータ化を現場主導で推進し、属人化していた設備ナレッジを全員で共有できる体制を構築した。 |
並べてみると、違いは明らかでした。改善後の文章には、何を(修繕記録・操業日報・点検表)、誰が(現場主導で)、どうした(Excelデータ化・体制を構築)が具体的に入っています。改善前の自分の文章は、やったことは同じなのに、読み手に何も伝わっていなかったんだと気づきました。
製造業の現場経験を書くときに意識したいこと
- 数字を入れる。「削減した」ではなく「何を何%・何時間削減したか」
- 固有名詞で書く。「現場作業」ではなく、実際の工程名・設備名・扱っていたものを書く
- 時系列の経歴表を作る。年月・所属・業務内容を一覧できる形にする
- 資格欄は埋める努力をする。業務に関連する資格を棚卸しし、なければ空欄の理由も一言添える
- 「当たり前にやってきたこと」ほど疑ってみる。無欠勤のような美徳も、書き方次第で印象が変わる
- 同じ言い回しを繰り返さない。読み返して、単調になっていないか確認する
現場一筋で30年やってきたからこそ、「当たり前にやっていたこと」を言語化する作業に一番苦労しました。裏を返せば、言語化さえできれば、経験そのものは十分に武器になるということでもあります。
続きはnoteに書いています
この評価を受けたあと、実際にどう書き直しを進めたか、そしてやり取りの中で見えてきた自分の強みについては、noteの方に詳しく書いています。
まとめ
職務経歴書は、経験を並べるだけでは伝わらない。数字・固有名詞・時系列という、現場感覚とは違う「見せ方」の作法があるのだと、今回初めて実感しました。
製造業一筋で現場を歩いてきた方ほど、「書けば当たり前」のことが実は伝わっていない可能性があります。一度、身近な人やAIに見せて、客観的な意見をもらうことをおすすめします。
製造業一筋30年、52歳。2027年3月末に会社都合で退職します。手続き、失業保険、50代の転職活動。調べたことと、実際どうだったかを、うまくいかなかったことも含めて記録しています。
※本記事は私個人の体験にもとづく記録です。職務経歴書の評価基準は人・サービスによって異なります。転職活動の参考にする際は、あくまで一例としてお読みください。



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