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会社が用意した再就職支援サービスとは別に、自分でも転職サービスに登録してみました。理由はシンプルで、支援会社が持っている求人はあくまでその会社の範囲内であり、52歳・製造業30年の自分が世の中の労働市場からどう見えているのか、自分でも確かめておきたかったからです。
登録してから実際に何が起きたか、面談で何を言われたかを、そのまま書きます。
登録したサービス
今回登録したのは、次の2つです。
| サービス | 登録時期 | 現在の状況 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 先行して登録 | 登録後に電話連絡があり、初回面談も済ませた |
| doda | 最近登録 | 登録したばかりで、面談などの連絡はまだない |
この記事では、実際に動きがあったリクルートエージェントの記録を中心に書きます。dodaについては、動きがあり次第また書き足します。
登録直後、想定外だったこと
登録時に入力したのは、氏名・連絡先・生年月日・現在の会社名といった最小限の情報だけでした。職務経歴書やレジュメの欄は空欄のまま。正直、「まずは様子を見たい」というくらいの温度感でした。
数日後、おすすめ企業を紹介するメールが届き始めました。ここまでは想定内です。予想外だったのは、その後の電話でした。
平日日中に電話がかかってくる。仕事中で出られず、着信履歴だけが積み重なっていく。断っても連絡は止まらず、しばらく「反応のない登録者」のような状態が続いた。
ある休日、ようやく電話に出ることができました。転職時期は来年4月であること、いまは職種の可能性を探りたいだけであることを正直に伝えると、担当者から「今後の参考になりますし、アドバイスもできますから、面談を受けてみませんか」と提案されました。失うのは30分程度、得られるのは市場価値の第三者評価だと考え直し、面談を受けることにしました。
レジュメを入れた瞬間、量が変わった
面談の前にレジュメの入力を求められました。以前に職務経歴書を作っていたので、そこから抜粋する形で数十分で対応できました。
このレジュメを入力した瞬間、企業紹介のメールが目に見えて増え、LINE通知も届くようになりました。「本気度」がそのままシステムに反映されるのだと実感しました。届く案件を眺めていると、「こういう会社にも応募できるのか」という発見があり、自分では無理だと思い込んでいた業種や条件の求人が並んでいたのは、正直な驚きでした。
初回面談で言われたこと
希望年収の欄に、私は現在の年収よりかなり下の額を書いていました。50代転職の厳しさ、会社都合退職という立場、「市場から見れば自分もその他大勢の中高年だろう」という自己認識。理由はいくつもあり、「相手にされないより、低く書いて話を聞いてもらったほうがいい」というのが、自分なりの現実的な判断のつもりでした。
「それは下げすぎではないですか」——15分ほどの電話面談で、キャリアアドバイザーから最初にそう言われました。
家族構成(妻と子3人)を確認したうえで、「もう少し高い水準をキープする方向で考えてはどうか」と提案されました。自分ひとりで考えていたら絶対に出てこなかった判断で、正直、救われた気持ちになりました。
提示された数字も具体的でした。「50代の再就職で最終的に決まる年収は、400万〜600万円が一番多いゾーン」。統計ではなく、担当者自身の現場経験から来る実感値とのことです。私が書いていた額は、このゾーンの下限付近でした。つまり、聞かれる前から自分で最低水準に自分を置いていたことになります。
担当者の経歴が、思っていた以上に大きかった
自己紹介で聞いた担当者の経歴も、安心材料になりました。
- キャリアアドバイザー歴19年
- もとは大手メーカーの技術部門でエンジニアをしていた
- 最近は50代〜70代のお客様を専任で担当している
これがあると、いつもの「52歳ですが」という前置きが要らなくなります。年齢が例外ではなく前提の相手なので、「何ができないか」ではなく「何をやってきたか」から話を始められました。設備・運転・点検・トラブル判断といった現場用語も、翻訳しなくて済みます。ネット上の「50代転職は厳しい」という一般論ではなく、実際に決まった同世代の事例を持っている相手だという点も、話していて違いを感じました。
動くタイミングも、指摘されて初めて気づいた
私は「9月から始まる再就職支援サービス、年末くらいから本格的に動けば間に合う」と考えていました。中途採用は、応募から決定まで3ヶ月ほどかかると言われ、逆算すると、理想は夏に動き始めて秋過ぎに決めるペースだと指摘されました。年末年始の時点で内定がないと、精神的にかなり苦しくなるとも言われました。
同じ地域で数百人が同時に転職活動を始めることへの不安は正しかったものの、対策のタイミングそのものが約3ヶ月遅れていたことになります。
入社時期の懸念も、交渉できる話だった
もうひとつの心配は、3月末の退職日まで新しい勤務先で働けず、入社が4月以降になってしまうことでした。「半年以上先の入社」という一点で落とされるのではないか、その説明が言い訳がましく聞こえないか、というのが引っかかっていました。
「入社日の調整などは、私たちが間に入って行います。正当な理由があるので、企業側への説明も可能です」
引け目に感じていた条件が、交渉可能な条件に変わった瞬間でした。転職サイトで自分だけで応募していたら、毎回この説明と交渉を自分でやらなければならなかったはずです。
面談を終えて感じたこと
電話を切ったあと感じたのは、大きく2つです。
ひとつは、時期の見通しが立ったこと。「いつから動けばいいのか」に、根拠のある答えが出ました。もうひとつは、伴走者ができたこと。これまで全部ひとりで考えていた退職までの過程を、同世代の転職を長年見てきた人と一緒に考えられるようになりました。ひとりで抱えていたものを、初めて人に渡せた。それだけで、荷物は軽くなります。
この経験から学んだ4つのこと
- 希望年収は自分だけで決めない。50代は聞かれる前から値下げしがちで、それを「現実的」だと思い込む。第三者の見積もりを一度入れたほうがいい
- 「まだ早い」の基準は、自分の退職日ではない。同じ立場の人がいつ動き出すかで決まる。中途採用に3ヶ月かかることを逆算すると、たいていの人はもう遅い側にいる
- 会社名ではなく、担当者で選ぶ視点もある。同世代を専門に見ている人か、自分の業界がわかる人かで、話が通じる範囲が変わる。担当者の経歴は聞いていい
- 不利な条件を、ひとりで背負わない。入社時期のような説明しにくい事情こそ、間に立ってもらう価値がある
doda はまだこれから
dodaは最近登録したばかりで、今のところ面談などの連絡はありません。リクルートエージェントと違いが出るのか、それとも似た流れになるのか、動きがあり次第この記事に追記します。
まとめ
会社が用意した再就職支援サービスとは別に、自分でも転職サービスに登録してみたことで、「52歳・製造業30年が、労働市場からどう見えているか」を、他人の目を通して確かめることができました。
希望年収を下げすぎていたこと、動き出す時期が思っていたより早いこと、入社時期の懸念が交渉可能なこと——どれも、自分ひとりで転職サイトを眺めているだけでは気づけなかったことです。次は、実際に届いた求人票を見ていく番になります。そちらもまた記録します。
面談の前に入力したレジュメは、実は職務経歴書をそのまま流用したものでした。これをClaudeに見せたところ「60点」と言われたので、その話も別に記録しています。
職務経歴書、製造業の現場経験をどう書く?Claudeに「60点」と言われた6つの理由 ▶
製造業一筋30年、52歳。2027年3月末に会社都合で退職します。手続き、失業保険、50代の転職活動。調べたことと、実際どうだったかを、うまくいかなかったことも含めて記録しています。
※本記事は私個人の体験にもとづく記録です。転職サービスでの面談内容・アドバイス・紹介案件の傾向は、時期や担当者によって異なります。ご自身の転職活動の参考にする際は、あくまで一例としてお読みください。



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